林雨は子犬について行き、廃れた小さな埠頭に辿り着いた。そこは雑草が生い茂り、木板はところどころ古びて傷んでいた。子犬が立ち止まり、前方の一角に向かってワンワンと吠えた。林雨がしゃがみ込み、そっと雑草をかき分けると、なんと小さな箱が見つかった。箱は埃をかぶっていたが、錠前は錆びて割れていた。
彼女が慎重に箱を開けると、中には古い写真と一冊の日記が入っていた。写真には、明るく自由な笑顔を浮かべた若い女性と、その隣に古いギターを手にした少年が写っていた。林雨が日記を開くと、字はやや乱れていたが、感情は真摯に綴られていた。「夏の川辺で、私たちは約束した。いつか再会する時も、決して互いの笑顔を忘れないと。」
林雨の胸に好奇心が湧き上がる。これは誰の物語なのか?彼女は日記と写真を持って家に帰り、その背後に隠された秘密を探り当てようと決意した。
